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iPadと教育
iPad発売まであと1ヶ月と少しというところでしょうか。

あれだけ画面が大きいと、iPhoneやiPod touchではできないような様々なことができるようになりそうですよね。
その一つとして言われているのが、教育現場での利用。
はたして、教育現場ではどのように使われるのでしょうか?
ちょっとだけ考えてみました。
(少し長いです。そして、つまらなかったらごめんなさい。)
1.教科書としてのiPad
iBooksのように電子書籍を読めるのですから、教科書も電子書籍にしてしまえばiPadで読めるはずです。
ところが、iBook storeは日本での展開はまだ未定。
まあ、iBooksが使えないとしても、技術的には可能なはず。
しかし、教科書は通常の書籍とは違う使い方をすることがよくあります。
時には蛍光ペンで線を引いてみたり、
また時には思ったことや感じたことを書き込むことだってあります。
算数の授業ともなれば、定規を当てて線を引いたり、
コンパスの針を刺して円をかくことだってあります。
色鉛筆で色を塗ることだって。
そういう意味では、教科書が電子書籍化されると、活動の範囲が狭められ、教育効果が高くなるとは言えません。
一方では、紙面上ではなかなか再現できないものが、iPadでは再現可能になるはずです。
例えば立体図形。
マルチタッチ技術を駆使すれば、画面上の直方体を回転させたり、拡大したりして、様々な方向から観察することが可能になるでしょう。
面を透明にして、骨組みだけの直方体にすることも可能になるはずです。
クリック一つで直方体が展開図に変わるアニメーションを見ることもできるようになると思います。
その点では、非常に魅力的な教科書になり得るでしょう。
2.ノートとしてのiPad
App Storeで扱っているアプリケーションのほとんどをiPadでも使用できるそうなので、iPadをノート代わりに使うことは可能でしょう。
ただ、義務教育段階で言うなら、現在使われている紙のノートに取って代わることはまずないでしょう。
特に小学校段階では紙に鉛筆で文字を書くことも大切な教育の一つ。
さらに言うなら、ノートの書き方も教育の一つなのです。
ただ黒板に書かれていることを書き写せばいいわけではないのです。
そういうわけで、iPadはノートというより、メモ帳のような扱いでしょうか。
3.ドリルとしてのiPad
もっとも現実的な使い方になりそうなのが、ドリルとしての使い方。
例えば、漢字の書き順をiPad上で動画で表示されれば、とっても分かりやすいです。
さらには、iPadは画面に文字を書けるので(そのようなアプリが開発されれば)、
お手本の文字をなぞって漢字の練習・・・ってなことができるわけです。
現に、Nintendo DSやWindowsのタブレットPCを使って、そのような取り組みが実際に行われている学校もあります。


ただ、これらは「スタイラスペン」を使えるデバイスであることが必要不可欠。
iPadやiPhoneなどは指で直接操作できて直感的です。
子どもにとっても使いやすいデバイスであります。
しかし、学校では指で文字を書くことは教えません。日常生活で文字を書くために鉛筆を使うのであれば、その練習もまた鉛筆(または形の似たもの)で行うのです。
その点で考えると、スタイラスペンが必要だと思います。
ただ、iPadは文字の練習をするためだけに使うわけではありません。
例えば、画面に再現された方眼の線上を指でなぞって線を引き、直方体の展開図を簡単に書いたりできるようになるかもしれません。
図形を書くことが苦手な子には、面をパズルのように組み合わせて、展開図を完成されるというようなゲーム的なアプリケーションを使って力を伸ばすこともできるはず。
すべて画面を指でなぞるだけなので、いちいち鉛筆と消しゴムを持ちかえる手間もありません。
間違えたら「取り消し」ボタン一つでやり直しがきく。
時間的にも無駄な時間が減り、教育的な効果は上がると思います。
4.万能辞書としてのiPad
どんな学校にも辞書があります。
そして必ず辞書の使い方を学びます。
いくらiPadが便利なツールだとしても、あの分厚い辞書の使い方は教えないといけないと僕は考えています。
ただ、この先、数十年、数百年と紙の辞書が存在し続けるとは思えないことも事実。
実際、最近の中高生、大学生は辞書を持っていない子が多いそうです。
電子辞書が取って代わっているそうです。
いつか国語の教科書から「辞書の使い方」のページがなるなる日が来るのかもしれません。
その上で、iPadはさまざまなアプリケーションをインストールすることで、万能辞書になることができます。
アプリケーションに頼らずとも、インターネットで調べることも可能です。
ただ、もしもiPadを辞書として使うのなら、あえて「文字を入力しての検索」をさせないでほしいとも思います。
紙の辞書のように、一文字目は「あ」、二文字目は「っ」、三文字目は「ぷ」・・・というようにアナログ的な使い方ができれば、よりリアルです。
ぎっしりと文字を書かれた辞書の中から目的の言葉を探すことも大切な力の一つですから。
不便ではありますけどね。
まとめ
最近は「スクールニューディール政策」も進んできて、様々なツールが教育現場に入ってきました。
電子黒板もその一つ。
まだまだ活用の仕方など課題は多いですが、新しい技術を取り入れて、教育の効果を上げていくことが大切なことだと思います。
iPadのようなツールも使い方次第で教育効果は上がると思います。
いろいろな使い方を考える先生がたくさん出てくると思います。
そんなワクワクさせるiPad。楽しみですね。
ただ、現実的に考えて、教育現場での活用はまだまだ先の話かなと思います。
その理由は長くなるので、また今度・・・。
(最後まで読んで頂きありがとうございました。)

あれだけ画面が大きいと、iPhoneやiPod touchではできないような様々なことができるようになりそうですよね。
その一つとして言われているのが、教育現場での利用。
はたして、教育現場ではどのように使われるのでしょうか?
ちょっとだけ考えてみました。
(少し長いです。そして、つまらなかったらごめんなさい。)
1.教科書としてのiPad
iBooksのように電子書籍を読めるのですから、教科書も電子書籍にしてしまえばiPadで読めるはずです。
ところが、iBook storeは日本での展開はまだ未定。
まあ、iBooksが使えないとしても、技術的には可能なはず。
しかし、教科書は通常の書籍とは違う使い方をすることがよくあります。
時には蛍光ペンで線を引いてみたり、
また時には思ったことや感じたことを書き込むことだってあります。
算数の授業ともなれば、定規を当てて線を引いたり、
コンパスの針を刺して円をかくことだってあります。
色鉛筆で色を塗ることだって。
そういう意味では、教科書が電子書籍化されると、活動の範囲が狭められ、教育効果が高くなるとは言えません。
一方では、紙面上ではなかなか再現できないものが、iPadでは再現可能になるはずです。
例えば立体図形。
マルチタッチ技術を駆使すれば、画面上の直方体を回転させたり、拡大したりして、様々な方向から観察することが可能になるでしょう。
面を透明にして、骨組みだけの直方体にすることも可能になるはずです。
クリック一つで直方体が展開図に変わるアニメーションを見ることもできるようになると思います。
その点では、非常に魅力的な教科書になり得るでしょう。
2.ノートとしてのiPad
App Storeで扱っているアプリケーションのほとんどをiPadでも使用できるそうなので、iPadをノート代わりに使うことは可能でしょう。
ただ、義務教育段階で言うなら、現在使われている紙のノートに取って代わることはまずないでしょう。
特に小学校段階では紙に鉛筆で文字を書くことも大切な教育の一つ。
さらに言うなら、ノートの書き方も教育の一つなのです。
ただ黒板に書かれていることを書き写せばいいわけではないのです。
そういうわけで、iPadはノートというより、メモ帳のような扱いでしょうか。
3.ドリルとしてのiPad
もっとも現実的な使い方になりそうなのが、ドリルとしての使い方。
例えば、漢字の書き順をiPad上で動画で表示されれば、とっても分かりやすいです。
さらには、iPadは画面に文字を書けるので(そのようなアプリが開発されれば)、
お手本の文字をなぞって漢字の練習・・・ってなことができるわけです。
現に、Nintendo DSやWindowsのタブレットPCを使って、そのような取り組みが実際に行われている学校もあります。


ただ、これらは「スタイラスペン」を使えるデバイスであることが必要不可欠。
iPadやiPhoneなどは指で直接操作できて直感的です。
子どもにとっても使いやすいデバイスであります。
しかし、学校では指で文字を書くことは教えません。日常生活で文字を書くために鉛筆を使うのであれば、その練習もまた鉛筆(または形の似たもの)で行うのです。
その点で考えると、スタイラスペンが必要だと思います。
ただ、iPadは文字の練習をするためだけに使うわけではありません。
例えば、画面に再現された方眼の線上を指でなぞって線を引き、直方体の展開図を簡単に書いたりできるようになるかもしれません。
図形を書くことが苦手な子には、面をパズルのように組み合わせて、展開図を完成されるというようなゲーム的なアプリケーションを使って力を伸ばすこともできるはず。
すべて画面を指でなぞるだけなので、いちいち鉛筆と消しゴムを持ちかえる手間もありません。
間違えたら「取り消し」ボタン一つでやり直しがきく。
時間的にも無駄な時間が減り、教育的な効果は上がると思います。
4.万能辞書としてのiPad
どんな学校にも辞書があります。
そして必ず辞書の使い方を学びます。
いくらiPadが便利なツールだとしても、あの分厚い辞書の使い方は教えないといけないと僕は考えています。
ただ、この先、数十年、数百年と紙の辞書が存在し続けるとは思えないことも事実。
実際、最近の中高生、大学生は辞書を持っていない子が多いそうです。
電子辞書が取って代わっているそうです。
いつか国語の教科書から「辞書の使い方」のページがなるなる日が来るのかもしれません。
その上で、iPadはさまざまなアプリケーションをインストールすることで、万能辞書になることができます。
アプリケーションに頼らずとも、インターネットで調べることも可能です。
ただ、もしもiPadを辞書として使うのなら、あえて「文字を入力しての検索」をさせないでほしいとも思います。
紙の辞書のように、一文字目は「あ」、二文字目は「っ」、三文字目は「ぷ」・・・というようにアナログ的な使い方ができれば、よりリアルです。
ぎっしりと文字を書かれた辞書の中から目的の言葉を探すことも大切な力の一つですから。
不便ではありますけどね。
まとめ
最近は「スクールニューディール政策」も進んできて、様々なツールが教育現場に入ってきました。
電子黒板もその一つ。
まだまだ活用の仕方など課題は多いですが、新しい技術を取り入れて、教育の効果を上げていくことが大切なことだと思います。
iPadのようなツールも使い方次第で教育効果は上がると思います。
いろいろな使い方を考える先生がたくさん出てくると思います。
そんなワクワクさせるiPad。楽しみですね。
ただ、現実的に考えて、教育現場での活用はまだまだ先の話かなと思います。
その理由は長くなるので、また今度・・・。
(最後まで読んで頂きありがとうございました。)