(わたくし,小学校の教員をしています。)
『3月2日から全国の学校を臨時休校に』
「卒業式はどうなるの?」
「まだ学習範囲が終わってないけど・・・」
「6年生を送る会ができない・・・。」
一気に混乱の渦へ。
翌28日(金)の朝,主任が集められ,今後の対応を協議。
「2日(月)から臨休なら,残されたのは今日の1日のみ。今できる最大限のことをやろう。」
「休みの間の宿題は?」→「担任を持っていない先生が今から全校児童分印刷しよう」
「6年生は学習範囲を終えているから,5年生以下は4月以降に取り返すしかない。」
「6年生を送る会はあきらめようか・・・」
『6年生を送る会』とは,卒業する6年生を祝うために,在校生が歌や踊りなど趣向を凝らして,笑いあり,ちょっと涙ありの出し物を披露する会です。これに向け,練習を重ねてきました。
全校児童が楽しみにしている集会です。
子どもたちの努力を無駄にはしたくない・・・・。
「iPhoneまたはiPadで撮影すれば,児童が下校するまでに編集して全校に上映できるように準備してきたので時間をください。」(前日の首相の発表を見て,こうなることを予測して自前のMacを持参していました。)
と私から提案。
怒涛の一日の始まりです。
私は担任を持っていないので,全校児童分の宿題作成と並行して,各学年の出し物を撮影。
全学年を一人では撮影できないため,撮影できない学年についてはその学年の先生にiPhoneかiPadで撮影してもらう。
(私の職場はiPhoneユーザーが多いです。さらには,私が授業でiPadやAppleTVを活用しているのを見て,数人の先生方がiPadやAppleTVを授業で使うようになりました。)
その後,撮影した動画をAirDropで貰う。
データは
他の先生のiPhone→私のiPhone→私のMac
で転送していく。
他の先生方から直接,私のMacにAirDropでもらう方法もあったのですが,あえて私のiPhoneを途中に入れたのには理由があります。

Macに転送する際に動画のフォーマットを「自動」にしておくと,動画を転送する前に変換する作業が入ってしまうため,転送を終えるまでに時間がかかってしまいます。
そんな説明と設定の変更をお願いする時間もありません。ですから,そのまま私のiPhoneにAirDropで転送してもらい,私がそのままMacへAirDrop。
Macでの編集はiMovieのみ。
時間に余裕がないため,各動画の余分な部分をカットし,つなぎ合わせ,声の小さな部分のボリュームを調整するだけの編集。
簡単なキャプションや,6年生へ送るメッセージを入れ,遊び心でSTAR WARS風のオープニング動画を入れて編集終了。45分程度の動画。
iMovieのメニューから「共有」→「ファイル」とし,
mp4ファイルに変換し,動画ファイルを校内の共有サーバーに入れる。
そして,5時間目,各教室のPC(残念なことにWindows)と大型テレビを使って動画を無事に視聴。
共有サーバーにサクセスが集中し,動画が見られないというトラブルがありましたが,あらかじめ複数のUSBメモリに動画ファイルをコピーしておいたものを用意していたので,そちらで対応。
もちろん,全校児童分の宿題も作成し終えました。(こちらは数人で手分けして行いました。)
今回,iPhone,iPad,Macをフル回転させました。
これらがなければ,(素人の私達では)こんなにスピーディーに子どもたちに動画を見れせられなかったと思います。
Appleがあってよかったー!
次は,卒業式。
Appleでなにか貢献できないかと思案中。
どーもです。
今回のコロナ禍で大変なんですね。
素晴らしい対応で生徒さん達も嬉しかった事でしょうね